2017.7.7

健診結果の見方②:脂質について

さて、今回は健診結果の見方:脂質についてお伝えしていきたい
と思います。

まず…
【脂質とは何か?】

血液中の脂質には、「コレステロール」「中性脂肪(トリグリセライド)」
「遊離脂肪酸」「リン脂質」の4種類があります。
①「コレステロール」:細胞膜の構成成分になる。ホルモンや胆汁酸の
             材料になる。
②「中性脂肪」:エネルギー源になる。体温を一定に保ち、臓器などを守る。
③「遊離脂肪酸」:直接働くエネルギー源になる。
④「リン脂質」:細胞膜の構成成分になる。水に溶けにくい物質を水になじませる。

主な脂質は、「コレステロール」と「中性脂肪(トリグリセライド)」です。
血液中のコレステロールは、常にリポタンパクという形で存在し、血液の中を流れ、
全身の細胞へ運ばれています。リポタンパクは主に4つに分けられます。そのうち
2つが、コレステロールを最も多く含むLDLコレステロール(悪玉コレステロール)、
タンパク質を多く含むHDLコレステロール(善玉コレステロール)になります。
血液中の中性脂肪が増えると、善玉のHDLを減らし、悪玉のLDLを増やすと言われ
ています。LDLが多すぎたり、HDLが少ないとバランスが崩れ、組織中にコレステロール
がたまることになります。

健診結果の脂質の項目で特に重要なものが、
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
・HDLコレステロール(善玉コレステロール)
・中性脂肪(トリグリセライド)
の3つになります。
基準値は、ご自身の健診結果に記載されているものをご参照ください。

コレステロールや中性脂肪などの血液中の脂質が多すぎると、「脂質異常症」と
呼ばれる生活習慣病になってしまいます。また、増えすぎた中性脂肪は肝臓に
蓄積して脂肪肝という状態を起こし、肝機能障害を引き起こします。

次に…
【脂質異常症とは?】

肥満、高血圧、糖尿病と並ぶ代表的な生活習慣病です。
自覚症状がほとんどなく、多くは健診の血液検査で発見されます。
LDLコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎたり、HDLコレステロール
が少なくなりすぎると脂質異常症となります。脂質異常症はそれ自体では
あまり問題にはなりませんが、放っておくと心臓病や脳血管障害の原因と
なる動脈硬化を引き起こします。動脈硬化の原因は脂質異常症だけでは
ありませんが、重大な病気に進んでしまうので注意が必要です。

『日本成人病予防協会 健康管理士一般指導員 受験対策講座 テキスト2より抜粋』