2017.7.26

健診結果の見方④:糖代謝

こんにちは!

本格的な夏が始まりましたが、急激な豪雨には驚きます。
夏バテや熱中症で倒れたりしないよう、こまめな水分や塩分補給、
暑さを我慢しすぎないように冷房などを活用するようにしましょう。

今回は健診結果の見方:糖代謝についてお伝えしていきます。
糖代謝をみることで、糖尿病かどうかが判断できます。
以前ご紹介した糖尿病シリーズと重なりますが、健診結果では
必ず見る検査項目なので、復習しておきましょう。

【糖代謝とは?】
糖質がエネルギーになるプロセスのことです。

 食べ物は、咀嚼(そしゃく)されて食道⇒胃⇒十二指腸へ
と運ばれ膵(すい)液や胆汁(たんじゅう)の働きで消化吸収が
促進されます。ここでは、糖の分解に注目するので炭水化物の消化に焦点をあてます。
 唾液に含まれる酵素の力で、炭水化物の消化は口の中から始まります。さらに、膵液に含まれる酵素も炭水化物を構成している多糖類を二糖類に分解します。小腸粘膜にある酵素によってはじめて二糖類からブドウ糖などの
単糖類に分解され、小腸から吸収されていきます。
そして、膵臓から分泌されたインスリンによって、さまざまな細胞にブドウ糖が取り込まれ
(「糖取り込み」)、それをエネルギー源として細胞が活動します。これを「糖代謝」と言います。

【糖代謝をみる検査項目】
※検査値の基準は、ご自身の検査結果を参考にされて下さい。

一般的な健康診断の検査で糖尿病の診断に使われるのは、主に「空腹時血糖」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の検査です。この両方の数値が基準値を超えた場合は、糖尿病と診断されます。いずれか一方だけが基準値を超えた場合は、後日再検査を行います。

血糖とは、血液中に溶け込んでいるブドウ糖です。血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度になり、いつ計測するかで値が違います。

HbA1cは正式名称をグリコヘモグロビンと言います。ヘモグロビンは赤血球に含まれる色素で、酸素を全身に運搬する重要な役割を担っていますが、もうひとつ血糖とも結合する性質があります。血糖値に応じてヘモグロビンとブドウ糖(グリコ)が結合し、グリコヘモグロビン=HbA1cという状態になります。つまり、血糖値が高ければ高いほど結合が増え、HbA1cも多くなるのです。

HbA1cはヘモグロビン全体に占める血糖の割合を%で示しています。例えば、HbA1cの検査結果が10%ととすると、全ヘモグロビン中の10%のヘモグロビンが血糖と結合しているタイプで、残り90%のヘモグロビンが結合していないタイプといえます。また、赤血球の寿命は約120日で、次々と新しいものと入れ替わる為、検査する血液には新しい赤血球も古い赤血球も含まれています。そのため、HbA1cを測ることで、過去1~2ヶ月の血糖の状態が分かるのです。

また、尿検査では尿糖の有無を知ることができ、糖尿病発見の手がかりとなることもあります。

『日本成人病予防協会 学術刊行物「ほすぴ」より抜粋』