2019.6.17
治験のボランティア:チケボラ キャンペーン④
「ジェネリック医薬品 PART 2」
前回は同じ有効成分でしかも安い!
そんな側面をお伝えしましたが、実はそれだけではありません!
という話の続きです。
患者様の自己負担軽減
医療費の効率化
お薬を必要としている患者様の目線で考えると、
ジェネリック医薬品はどう映るか考えて見ましょう!
毎日使うから安い方が嬉しい!
例えば新薬が「1錠100円/1日3回」の服用をしていると仮定し、
ジェネリック医薬品が「1錠50円/1日1回」となっている場合、
毎日250円も患者様の負担が減らせるばかりか、
飲み忘れがないよう外出時に持ち歩いていたものもなくなり、
毎食後に飲まなくてはならないという心的な負担を軽減でき、
毎日の生活の中で発生している「服用しなくはならない」という
意識を少しでも和らげることができます。
これから一生、毎日250円安くなるので、月間7,500円、
年間90,000円も負担が少なくなります。
あくまで極端な数字でしかないですが、
費用、飲み方の改善は生活の質にも関わると言えます。
医療は年々増加し、今や42兆円
医療費のほとんどは保険で賄われている日本では、
そのうち20%にあたる薬剤費に「8兆円」が占めているとも言われ、
大きく圧迫しています。
医療費を効率的に分配する為に、ジェネリック医薬品を適宜選び、
つかうことは、最終的には全国民にとってメリットがあります。
実際のところ、先進国の中でも日本はジェネリック医薬品の使用率は低く、
これから80%を目指す指針も示されており、一人一人の意識が変わることで、
少しでも世の中に還元することができる可能性を持っています。
これだけは気をつけて!
新薬とジェネリックは”同一“ではない
正しい認識としては、
ジェネリック医薬品と新薬は同一のものもある。
です。
なぜならジェネリック医薬品には新薬と違う添加物を使用している場合も
あるからです。
すべての医薬品・医療機器は治験を通じてその安全性と効果を確かめています。
言い換えると「承認申請に必要な試験は通っている」ということであり、
評価基準が新薬と同等ではないこともあります。
ジェネリック医薬品には使用するドクターや薬剤師から多くの意見が挙がっており、
その認識には大きく差があります。
同じように薬が影響する患者様の個人差もかなり大きいからです。
遺伝子型による代謝能力の差や、生活リズムや食生活、仕事や生活環境に至るまで、
誰一人同じ人はいません。
ジェネリック医薬品が合う人が、急に合わなくなることもあります。
自身の健康と管理にもっと関心を
安くて便利で医療費も削減できる、それだけでジェネリック医薬品を選んではいけません。
“今の”あなたの健康にとってどうなのか、
些細な変化に気づけるのはあなた自身であり、
定期的に検査を受けて客観的に体調を見直せるのもあなた自身です。
専門医の話も参考にしながら、使った際の自身の体調にも目を配り、
症状改善に向け、投薬以外にもできることを考えてみましょう。